玉川大学脳科学研究所松元研究室

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MISSION
STATEMENT
研究理念

当研究室の目標は、人間の主体性の脳内メカニズムを解明することです。
主体性には、主体の価値基準が反映されます。主体の価値基準は、動機によって基礎づけられます。
主体の動機には、特に人間の場合は社会的な要因が強く影響します。
主体性は、主体の自由な意思決定を可能にしますが、それには、言語を用いた明示的思考が不可欠です。
このような明示的思考を絶えず繰り返すことによって、動機に基づいた価値基準が更新され、主体の行動は徐々に首尾一貫したものとなり、主体性が形成、維持されることとなります。
したがって、価値表現、動機づけ、社会性、 意思決定、 言語、そして明示的思考の間の有機的な連関を調べることにより、主体性の脳内メカニズムは明らかとなるはずです。

明示的思考は、自己の身体内情報を含む客観世界のリアリティ(=意識そのもの)によって支えられていますので、主体性研究は、意識研究そのものとも言えます。
究極の謎である、人間の主体性そして意識の謎を、一緒に解明してくれる意欲溢れる方の参画を期待し、ここに呼びかけたいと思います。
主な研究手法は、MRI装置を用いた脳活動計測で、社会心理学、教育心理学のノウハウを積極的に採り入れています。

脳科学の倫理について

実験的科学研究は一般に、研究対象に働きかけたときの反応を予測可能にすることによって、研究対象の構造を実証していきます。
したがって、研究対象の自由な操作を可能にする描像を得ることをもって、対象の科学的認識と呼ぶことになります。脳科学も同様です。
脳を自由に操作することを可能にする脳の描像を獲得することが脳科学研究であり、その結果得られた知識体系が脳科学です。

当研究室では、主体性の脳内メカニズム解明を目標としていますが、この目標を実現するということは、脳が作り出す主体性を操作可能にするということでもあります。
人間の主体性を環境変数によって操作する技術が「教育」ですが、いまだその科学的基礎が得られていないのが現状です。
主体性の脳内メカニズムの解明は、教育の科学的基礎を提供することになりますので、教育と脳科学とは、同じ倫理的問題を孕んでいます。
人間性の根幹と言ってもよい主体性に、どのように介入することが許されるのか。
この問題は極めて社会的な問題で、国民的議論を広く行い、合意をつくってゆく必要があります。
現状では、まだまだ遠い未来のことのように思われますが、その研究を開始した時点から、研究者自身が責任を持って考えていかなければならない問題であると私は考えています。

ACCESS交通・アクセス

ACCESS交通・アクセス

〒194-8610
東京都町田市玉川学園6-1-1
玉川大学脳科学研究所 研究センター棟308

【連絡先】
松元健二 (Tel: 042-739-7231)
※取材のご依頼は
本学広報課(042-739-8710) へ
お願いします。

© Matsumoto Kenji.

脳指標の個人間比較に基づく福祉と主体性の最大化 学校法人玉川学園